中指斬残、捌断ち儀



「とまあ、やっぱここは日本だかんな。昔の神様作りとなりゃあ、もっぱら、即身仏。ミイラにして神(仏)だとか崇めちゃうやつだけど。

生き仏――つってもミイラで死んでっけど。そこに至るまでが生半可じゃねえんだよ。神様っていう高次元のものになるんだから、当たり前ちゃあ当たり前なんだが。

何せ、時間がかかりすぎる。最初は干物体になるまでひたすらに何も食わないが、次に埋める。生きたまま土に埋めて、そいつが死ぬまでほっときで、死んでからも1000日放置しなきゃなんねえと、まあ、まじめんどくせえ時間かかることなんて、百々はそこまで待つ余裕なんかねえわな。

そこでだ。百々は百々なりの我流で、“神様作り”を始めた」