教えてもらいたいなら、なんかしろ。と不相応な要求をされているようだ。
やはり呪いに関しては、この人にタダで教えてもらうだなんて虫が良すぎるわけで。
「あ゛ー、肩こったなー」
「……」
アイデンティティーが悪であり、スキルに小物特性を身に付けた藤馬さんが、肩を回しながら、ちらりっとうざったい真似をしてきた。……目が隠れているのに、あからさますぎる。
小悪党属性な藤馬さんの要求は案外簡単なもので済んだ。片膝を立てて座る藤馬さんの後ろに、僕が両膝で立って肩に手を置く。
座高が高いらしく、片膝から立っている僕でも、藤馬さんの頭とどっこいどっこいな位置だ。
「うわ、固いですね」
「だろうよ。威厳ある奴の肩は、大概がこってんだ」


