「何かを犠牲にして、身の安全を得るってのも、呪いとしてあるべき形式(形)だ。誰かを不幸にして、自分は幸福に。自分のために誰かを傷つける。呪いはそうあるべきだし、昔っから、人間は“誰かを犠牲にしながら生きている”」
よく言うだろ?と藤馬さんは続けた。
「まあ、今作ってんのはヒトガタっつー、人間疑似だけど、俺が使ってやればこのヒトガタ一枚で部位一つ分の代わりにはなんじゃねえの。
どんな事態があるかでまた必要枚数は変わっけど。“代わりに傷ついてくれるモノ”は、多すぎたところで困りはしねえしなぁ。
俺は俺が無事なら、あとは好き勝手にやらせてもらうだけだ」


