背筋が凍った。
バカな、と思っても、この人の“反則ぶり”を僕は目にしたではないか。
見えないところというのが、たちの悪い。それはどちらともあり得るということだ。
僕の頭が誰かを真っ二つにしたと思ってしまったから、どこかで誰かが。
「つーっのが、最強な俺が生み出した“想定呪術”でな。思考する人間なら、誰にも免れねえ不可避の呪いだ」
そう言った藤馬さんは、やけに飄々としていた。
僕の額から離した手で、お茶を淹れた湯飲みをずずっと飲むまで至って……気づく。
「ブラフ、ですか……」
藤馬さんの言葉を借りるなら、と強張った肩を下げてため息を出した。
そんな様子に藤馬さんが意地悪げな笑みを出してくる。


