鮫歯を剥き出しにし、藤馬さんがヒトガタの両手を持って上げてみせた。
「呪術は大別して二つ。感染呪術と類感呪術がある。よくある丑の刻参りの藁人形が類感呪術だわな。
似るものはとことん似るっつー、まあ、めんどくせえから説明はしょっけど、ともかくも、このヒトガタをこうすれば――」
言って、藤馬さんは紙の綱引きを――持っていたヒトガタを腕を引いて、真ん中から裂いた。
「はい、今これで、誰かの体が真っ二つになったー。――とか言えば、お前は信じるか?」
「……」
ふざけた口調に対して、信じないと言いそうになったが、先刻の藁人形の話のあとでは、誰かを模したと思われるヒトガタが破れた時点で、何かしらの――


