何に使うか分からな……くもない、手足と頭がついたヒトガタがこたつテーブルの上に12枚はある。
内職ちっくなことを僕がする理由など、無論、突拍子もなく折り紙を出してきた藤馬さんが「これでヒトガタ作れ」と言ってきたからだった。
学校の宿題がー、と断り文句を入れられるわけもなく、僕はヒトガタをあと8枚切り出さなきゃいけない。
藤馬さんはお手本としてのヒトガタを一枚切り抜いただけで、あとは大福かっくらって、茶をすすりの、殿様モードだ。
そりゃあ、僕とて、ちょっとした息抜きに紅葉型に切ってみたくもなる。
千代紙らしい綺麗な模様の表面では、更に精巧な切り絵をしたいと思ったけど、僕にそんな技術はなかった。


