中指斬残、捌断ち儀



理解できないなりに、また藤馬さんの身勝手わがままなんだと思い、そうですかと話を終わらせた。


「――って、お前。なに作っちゃってんの」


大福の粉がついた唇が動き、こちらに粉が飛んできた。


行儀悪いなぁと思いながら、聞かれたので僕は鋏を置いて、切り抜いたものを藤馬さんに見せる。


「紅葉です」


「うまっ、なに無駄に上手くつくってんだよ、お前!はあ?俺の話聞いてた?俺が作れって言ったのは、人形(ヒトガタ)だ!」


これだ、これ。と手のひらよりも小さな千代紙を切り抜いたヒトガタを藤馬さんは見せてきた。


「ここを下にすれば、人形に見えないことも」


「見えるかっ」


ツッコミを入れられてしまった。


まあ、これは僕が悪いので「すみません」と言ったあとに新しい折り紙を手にして、鋏で切り抜きを始めた。