茶菓子については、伯母さんが宗教団体から持ち帰るもの――信者の“ほんの気持ち”だとかで、よくこういった箱菓子があるらしい。
甘いものを好かない伯母さんがなんで箱菓子を持ち帰るかは不明でも、茶箪笥の中に山のようにあった。
これについては別に食べてもいいし、いくら食べたところで、伯母さんはもとあった数からどれぐらい減ったかも分からないほど無関心であった。
半ば、箱菓子の管理は僕がしていたのかもしれない。放っておけば、賞味期限切れのものがたまるので、それをもったいないと思いながらも捨てていたのを覚えている。
もっとも、藤馬さんが来てからは箱菓子を捨てることはなくなった。捨てる前に藤馬さんに食べてもらうわけで、この日に関しても賞味期限ギリギリの大福を茶菓子として出していた。


