(二)
「藤馬さんと五十鈴さんって、どういう関係なんですか」
紅葉狩りには最適な秋真っ只中、春夏秋冬の家がある山も茶色に枯れてきたそんな季節。
学校から帰れば、すでに藤馬さんが居間にいた。
最初は伯母さんに見つかったらどうしようと思ったが、藤馬さん自身が人と関わりたくない以前に『ババア趣味はねえ』と公言した通りに、伯母さんと藤馬さんが鉢合わせになる機会がなかったため、もはや春夏秋冬の家人に非合法ながら藤馬さんが加わりつつあった。
慣れた。藤馬さんが黙って家にいることに、「ああ、来てたんですか」と僕は言えるまでにもなって、催促されるがまま茶菓子を出すまでに至る。


