中指斬残、捌断ち儀



目元が隠されているのに、口元だけで下卑た笑みであるのが分かるそんな男の存在。


締めと言わんばかり、最後の最後で藤馬はげらげらと笑った。


「てめえの不幸を、存分に堪能してやっからよ。てめえも俺を楽しませろや!舐めてすすって味わって、冥土の土産すらかっぱらうぐれえに、てめえを貪り尽くしてやるよおぉ!

とことんてめえを苦しませてやっからよぅ、くれぐれも期待外れな結末はよしてくれよなぁ?

今からてめえの命は俺のもんだ、分かる?わーかーりーまーすーかー?生かすも殺すも俺が決めてやんよ!だからてめえは、せいぜい俺のご機嫌取りでもしてろや、ガキィ。

シシッ、ちょーひさんっ。でも仕方がねえよなぁ、てめえのなり形、人生そのもんが“愉快すぎてたまんねえ”んだもんっ、遊ばなくてどーするってんだ!

有効活用してやっから、ありがたく思って、泣きながら生きて、惨めに死んでけよーっ!」





鮫歯から舌を出すほどに恍惚とする藤馬に――待っていたのは、鋏による怒りの天誅だった。