「俺最強ちゃんなのは、奥さまも知ってんじゃーん。特に呪い分野にしては朝飯前。ま、もっともー、そのガキのは、かなりめんどくせえもんだから、解呪すんには一日がかりの儀式しなきゃなんねえな。
けおど、三分程度なら簡易なもんで“後ろのソレ”を縛れっから、その間に、くびってやっちゃおうかと――な、おっ」
立ち上がった男――藤馬が、いきなり近づいてきた五十鈴さんに驚く。
倒れる一歩手前のところで、五十鈴さんが藤馬の羽織を掴んで。
「渉を助けられるのか……!」
藤馬の顔とかなり近い距離で、懸命に訴えていた。
「ちょ、おいっ」
「できるんだな、お前に!わた、渉の呪いを解くことが!」
「だ、だから……」
「頼む、助けてくれ!渉の呪いを――」


