中指斬残、捌断ち儀



「は、あ゛……っ」


物のように“首から持ち上げられた”。


足が地につかずして宙ぶらりん、首にかかる圧力が一気に増えて、気道が極端に狭まった。


「何秒で死ぬかねぇ。できるだけ死に損なえばぁ?やっぱ、苦しみ大きい方が生きるも死ぬことも、よおく実感できるだろうしよぅ」


ぐぐっと男の指が、更に首を絞めてきた。食い込んだ爪のせいで、ぷっつりと皮膚から血が流れたような気さえもする。


なんとか男から逃れようと、最後の藁でも掴む思いで男の腕を掴むが――首にかかる負荷が減るわけでもなし。苦しくなるだけの呼吸器官を自ら閉じたくなってきた。


げほっと泡(あぶく)で喉を詰まらせたあたりで、手をだらんと下げた。