一連の問答で知ったことがある。
伯母さんが招いた客人ではない。伯母さんが招いたならば、春夏秋冬の家にいる男というのは僕だけとも知って良さそうだし、何よりもこの人は、“伯母さんが知らない五十鈴さんを知っている”。
五十鈴さんの話題を出すからには、ここに五十鈴さんが来ていると知っているのだろう。そうして、僕に聞いてくるあたり、この人は五十鈴さんを探しているのか?
憶測ばかりで答えが見えない頭が混濁していれば、男がずぃっとこちらに近づいてきた。
「さっさと言えや、ガキ。待たせんじゃねえよ。――本当のこと言わねえってんなら、“舌が抜けるぞ”」
「……!」
断定された言い方に、足元から震えた。
男の言葉どおりのことが起こると、確信した自分がいて。


