中指斬残、捌断ち儀



まあ、昨日買ったおにぎりを次の日食べるだなんて僅かに賞味期限が過ぎていることは確実。でも、今までお腹を壊したことはないので僕はあまり気にしない性分になり――ああ、ともかく、朝ごはんを食べる習慣があった僕は掻き込むように朝食をとって外に出た。


鼻歌でも口ずさみそうに意気揚々ながらも、走るので息切れとなった。


フクロウとの接点を作れる場所の近くでようやく足を止め、五円チョコを探す。


五円チョコはなかった、受け取ってもらえたと喜ぶ前に。


「あれ……」


何もなかったことにおかしいなぁと僕は葉っぱの下を見たり、しゃがみこんでまで、フクロウからの贈り物を探した。