中指斬残、捌断ち儀



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五円チョコを置いた次の日は土曜日で、学校はお休みだった。


ここのところ、ぐっと気温が上がり気味だったため、山の中にある春夏秋冬の家で過ごしていたかったものの、僕の頭には『次は何があるんだろう』の想像ばかりが働き、結果的にまた朝一番に家から出てしまった。


伯母さんについては、深夜に出かけたきり帰ってこない。


夜、家で一人になることは怖いものの、何をしているのか伯母さんが夜に出ていく時は、決まって僕が熟睡しているときだ。


朝に起きてやっと、『伯母さんがいない』と気づくので夜に怖がることはなかった。


朝ごはんについては大概がシリアル。牛乳入れるだけなんで僕にもできるし、たまにコンビニのおにぎりがストックされていたのでそれを食べたり。