そんな『やってはいけないことをした僕』が怒られるのは当然だけど、伯母さんとはまったく違う怒り方。 怖いじゃなくて、ごめんなさいが真っ先に出るような、そんな――僕を思っての叱り方は厳しくも優しかった。 “彼女”は優しかった。優しすぎることを汚点としながらも、やはり人に優しくしてしまう、お人好しさんであり。 ――僕の恩人だ。