中指斬残、捌断ち儀



明日になったらきっと、と勝手に希望と期待を持った僕に待ち受けていたのは、思いもよらない結果だった。


朝霧が薄く残る次の日の早朝、学校に行く前(というか通過点)たるその場所で、僕は思わぬものを見つけてしまった。


ラムネはそのまま残っていて、受け取ってもらえなかったと悲しむ前に、僕はラムネ横に置かれた紙に心を持ってかれた。


文鎮代わりの石の下に、折り畳まれた紙が一枚。ゴミとは思えない白さで、ラムネ近くにあったのだから、何かしらあのフクロウに関係しているのかと確信した。


紙を手にとれば、やけに湿っていたので、きっと朝早くに置かれ、霧の水分を吸ってしまったと想像つく。


軽くついた土を払い、僕は紙を開いた。