中指斬残、捌断ち儀



仲良くなった日にはと、フクロウとの友達ライフ――一緒に登校したり、学校に迎えに来てくれたり、腕に止まってくれたりと、そんなことばかりを思っていたのだから、僕にもまだ子供らしい一面が残っていたのだと思う。


そわそわと、フクロウに近づくにはどうしようか座ったまま考え、ふと、クッキーが入ったラッピング袋を目にした。


動物には餌付けだと、家で飼う気がない野生の生き物に対してはやってはいけないことしか僕は思い付かなかった。


フクロウがクッキー食べるはずもないけど、『僕は好きだから』だなんて、美味しいものなら食べてくれると繋げた僕は、ゆっくりと腕をあげた。


クッキーを掲げて、フクロウがこちらを向いてあることを期待し。