中指斬残、捌断ち儀



「あ……」


砂粒の中の蟻のように小さいながらも、緑の中の灰色は目立つ。


何よりも、僕には見覚えがある灰色だ。


「また……」


あのフクロウだと、僕の目はわくわく色に変わったかもしれない。


これで三回目だ。
初めて見たのは二週間前で、その時は何かの鳥としか見ていなかったが、一週間前に僕の目でも分かる近い位置にフクロウは止まっていたのだ。


近づいても(枝に止まっていたので高低差はあれど)、逃げないフクロウは目を閉じたままで、寝ているらしかった。


その隙に僕はフクロウという滅多に見ない鳥を存分に観察しようとしたわけだけど、フクロウが起きてしまったことにより、あまり長い時間は見ていられなかった。