散々、全ての不幸(わるいこと)は僕のせいだと言われてしまえば、それを己の見解にしてしまうのは致し方がない。
知恵がまだ浅くも、成長過程たる何でも真に受けてしまう時にとって、『僕のせい』だという言葉は呪縛にも近い。
体の一部のような、常に呪いの文字が僕の頭にちらつくようになった。
もしかしたら、みんなが欲しがるクッキーが、僕のもとに来ることも、周りを不幸にする僕の影響かともバカなことを考え始めたとき――遠くから、がさりと音が聞こえた。
風にしては、周りの木は静かだったので、何だろうと僕は顔を上げた。
音は上から聞こえてきたのだ、目を凝らして、よく見れば、灰色の物体が木の枝に止まっていた。


