中指斬残、捌断ち儀



現に、ずりぃとした声が聞こえてきた。……これは単なる、ひがみかもしれないけど。


僕はそんな言葉を聞くだけでも、正直、びくびくしてしまう。


プレゼントを取り替えてもらおうとも思ったが、ランダム決定されたものを変えることもためらわれた。同時に、僕には「交換しよう」と言える友達もいなかったし、言ってくれる子もいない。


結局、持ち帰ってしまったクッキーだけど、見るなりに、クラス一同の羨ましいというひがみ声が頭で再生された。


クッキーに罪はないし、ましてや子供特有の無い物ねだりを咎めるわけもいかない。

被害妄想に近かった。ちょっとしたこと、何でもないことでも、僕は深く考え、悪いことに置き換えるくせができていた。


――僕の、せいだと。