キルト袋からそれを取り出す。透明な袋の中にクッキーが三枚あり、赤いリボンでラッピングされている。
手作りクッキーとこれを持ち込んだ女子は言っていたが、形が綺麗すぎて、どう見ても市販のクッキー。そこにチョコペンでハート描いたりしているから、あくまでも「手作り」と豪語するのか。
まあ、小学一年ではこんなものだと思うし、がんばっている。今は市販のものをデコるだけで「手作りだよ」という人は、大人でもいると思うし。
クッキーということで、プレゼントの中では当たりと皆から見られたこれは、僕とてラッキーと思えたけど――気が引けもした。
みんなから嫌われ初めている僕が、みんなが一番欲しがったものを手にして良かったのか。


