中指斬残、捌断ち儀



ランドセルとキルト生地の手提げ袋という荷物もあるんだから、僕は体力の限界を感じ、道の脇に座った。


歩道と車道の区別が一本の白線だけの山間の道。アスファルトで舗装されているとは言え、地べたとなんら変わりはない。


固くざりざりした感触がお尻から伝わり、ズボンが汚れるかもと思ったが、一度座ってしまえば立ち上がることが困難。立ちたくない、もっと休めと体がだらけきってしまった。


「はあ……」


ため息とも深呼吸とも捉えられる息を吐きながら、僕はランドセルを背中から下ろした。


一瞬、ランドセルの上に座るかとも思ったけど、ぴかぴかな黒革バックをそんなぞんざいに扱えないとランドセルの椅子案を却下した。