中指斬残、捌断ち儀



(四)


その年の7月。
つまりはシュウくんの事故から二ヶ月ほど経った時だ。


学校での孤立化がさまになってきたときは、案外早いもので、僕はそれを承知の上で学校に行き、勉強し、帰路についていた。


梅雨明けはしたらしいが、湿っぽく蒸し暑いサウナの中みたいなこの時期は、一際歩くのに苦労した。


いくら山間を歩こうとも熱いのは熱い、21世紀になってからは温暖化が重要視されつつあったのだから、誰しもが熱いという時なんだろう。


8月の気温を考えたら目眩がしそうだけど、7月も7月でじめじめして僕は嫌いだった。


汗はかくのに喉はからっから。熱射病対策で学校側が水筒の所持を検討しているみたいだったが、早いとこやってほしい。