もちろん、僕は無傷だった。木材はもとより、転んだときの傷もない。
全部、呪いが守ってくれていた。
結果、シュウくんに“余計な被害”を負わせてしまったのだ。
僕の危機を回避してくれる呪い。僕が回避するではなく、危機(怪我の要因)側が僕を避けてしまうのだ。
あの時、僕に降りかかるはずだった木材は“逸れた”。
右にでも左にでも、そうして“真横にいたシュウくんの上”にでさえも。
余計な重みと衝撃を“ついでとして”受けてしまったシュウくんは骨折等の全治三ヶ月の重傷となった。
ある程度の時間が経ち、シュウくんの両親がかけつけたあたりで、僕はようやく事の次第を話せるようになる。
呪いなんて話を口にも出せないし、まだそれが一端を担っているとも分かっていない僕は、鬼ごっこをしていてとありのまま話した。


