ペース配分を考えない、来るから逃げた全速力なシュウくんは早いに違いないけど、すぐにバテ気味となった。
僕との距離が縮まってきたのを見たシュウくんとて、このままでは追いつかれると判断できたはずだ。
追う僕を撒くためか、シュウくんは校庭から逸れて、体育館の裏手に回り込んでしまった。
あまり人がいない体育館裏に、何か隠れる場所があったらとシュウくんは考えたみたいだが、体育館裏には、剥き出しの地面とプールとこちらの境界線代わりたるフェンスしかなかった。
唯一、隠れることができそうなのは体育館の雨漏り補修ためにあった体育館の壁に立て掛けられた木材の束。ロープでくくってあるが、直線に対して、斜めに立て掛ければ、下部に三角ほどの隙間ができる。


