叩く上で、下が下らしく、ひ弱に呻くものだから、より支配者(上の者)としての悦をかきたてられたことだろう。
ついで、これはあくまでも“致し方なくやったこと”でもあるため、伯母さんの良心に傷などつかない。
あなたのためにと、やらなきゃいけないことだから致し方なくやったんだ。
柄杓の水を汲む部分が凹んでも、柄が軋んでも、痣ができても、痛いと分かっていても、悲鳴すらも枯れたとしても、意識が遠のいても、最後には物言わなくなっても。
「全部、あなたのためにやっているんですからね!」
全ては呪いにかかったお前が悪いと虐待を包み隠した“浄め儀”は、日常に組み込まれていた。
水かけから始まり、そうして悪いものを追い出すというひっぱたき。


