中指斬残、捌断ち儀



ただの虐待を正当化させ、ただの憂さ晴らしを合理化させただけの話だ。


人は人を傷つけることで快感を得る人種もいるらしいが、人間というのは常に下を探すと僕は思っている。


奴隷制度だなんて昔の話にせよ、『命令できる何か』がいれば人は早速にそれを使いたがるだろう。


自分より上の奴には命令できず、逆に命令されることもある。目には目をではないが、その憂さ晴らしを別の方法――自分から見て下の者に同じ命令(こと)をさせられたならば、それは不満の発散であろう。


伯母さんの場合は下を作ったことだけで満足であり、その下が反抗したことに怒ったらしかった。


身を持って覚えさせる。


誰が上で、どちらが優位で、こちらが偉いのだと、伯母さんは文字通り、僕に叩き込んだ。