中指斬残、捌断ち儀



様々な宗派を入り交えるだなんて、仏教にしてみれば優柔不断で言語道断かもしれないが、伯母さんが真に仕えて敬うのが『頭冠様』という独自の象徴だった。


仮説にすぎないけど、伯母さんのこういったカルト的行為は全て、『頭冠様の教え』というのに基づいているため、その日何の経を読むかについては頭冠様とやらからお達しがあるのかもしれない。


南無阿弥陀仏から南無妙法蓮華までも、時には人生の教訓というお経とは関係ないものまであった。


一貫して統一したのは。


「事此処に我等が頭之神冠様の幸光が導授の路にならんことを」


決まり文句のように、締めくくりの終わり文のように、伯母さんはそう言って経典を閉じた。