それら全てが間違いであり、僕が正真正銘“捨てられた”ことを知るのは、それからほどなくしてだった。 どんなに幼くても、大人の口から捨てられたことをまざまざと聞かされてしまえば嫌でも分かるし、伯母さんに僕を引き渡した両親を、初めて憎みもしたけど。 ――訂正は入れておきます。 今の僕は、捨てられたことで素敵な出会いもあったので、あまり悲嘆などしていません、と――