「刺激的100%。――内訳、セクシー70%。たまらない20%。は、鼻血が10%」
見ちゃった、なさざめきさんに一升瓶が投げられた。
今度こそ演技ではない「うぐっ」をあげながらも、腹部を抉る一升瓶を抱えるように持ちこたえたさざめきさんに、更なる猛攻が。
「てんめぇ、人の女のなに見てんだよっ」
「誰がお前のかっ」
一升瓶を投げようとする藤馬さんに、五十鈴さんが手刀を振るう。
その衝撃で取りこぼされた一升瓶は僕が拾うも、夫婦喧嘩の再開にお酒が倒れては大変だと、一升瓶を避難させた。
「こんばんは100%」
遅れた挨拶をするさざめきさんが、一升瓶の避難先に受け止めたお酒を置いた。
「内訳、夜だから70%。マナー守って30%」


