「……」
「……」
藤馬さん共に僕まで沈黙。鼠を取るフクロウなんて想像に難くない絵だけど、捕まえた後はいったい……
「で、でも良かったですね。飛べるまで回復して。傷も残っていないみたいですし」
深く考えたら何かが崩れると話をふってみれば、五十鈴さんは快く相手してくれた。
「まったくだ。自分でも驚いているよ。何せ、今まであんな怪我はしたことなかったから、まだかかると――伐採人の役目をしばらく休まなければならないと思ったが、ああ、さざめきの腕が良かったんだな」
「ヤブの腕じゃねえよ。てめえの体が反則じみてんだよ。傷も残ってねえだなんて、太もも貫通していたじゃねえか」


