「じゃあ何か?てめえは俺に、さっさとあの女を犯せって言いてえのか」
「犯せではない。フロントから任意の清い性交を心がけてと、前に言ったはずだがな」
「回りくどくて、てめえのが卑猥だってえの」
腕のガーゼをさざめきが親指で回すように押した後、長方形の小さな絆創膏を貼る。
「それでも、愛はある」
「はあ?」
「無理矢理にしないのは五十鈴さんに“そんなものをお前が求めている”と思っていた僕だが、五十鈴さんから出るお前の話題はどれもこれも好意とは真逆の嫌悪ばかり。好きな人なら優しくしてやってもいいと思うけどな」
「するかよ、ボケ。愛だぁ?要らねえよ、うぜえ鬱陶しい。俺があいつに求めてんのは愛じゃなくて体だ。適当に遊んだ後、真っ裸でゴミ捨て場に投げてもいいし、どーせあんな身持ちかてえ鉄壁女、一度やればやり捨て決定。飽きちまうだろうよ」


