「だからって何で窓から来るんだよ、ええ?変人の上に、覗き見趣味の変態も冠したか、おい」
「ショートカット100%。――内訳、体力使いたくない50%。そこで花壇に水をやっていたから50%」
つまりは出入り口よりもそこの窓が近かったらしい。
さざめきを呼んだのは藤馬であるし、五日も昏睡していた患者が叫んだとなれば医者としてすぐさま駆けつけたくなる気持ちは立派なものでもあるのに。
「ほっぺにちゅー、されたな」
お前も隅に置けねえなぁ、とした中学男子のからかい方をするさざめきは悪意しか見えなかった。
「ようし、とりあえず、こっち来いや。なるべく右側な。前歯折れるぐれえに鉄拳制裁だ」


