「……」
頬に置いた手でタオルを取り、目を隠す。五指を全開に、鼻で手のひらを吸うような開き方の下。
「あ゛ー、最悪」
緩む口端を何とか真一文字にする藤馬は、形容しがたい感情を持っていた。
ガキのお遊び程度で満足するわけがない。理想的なのは五十鈴が自ら股を開くところなんだろうが――ああ、“ちくしょう”。
「んな顔もすんのかよ、てめえは」
何てもん見せやがんだと、ある種の爆弾が胸に放り込まれたような気分に落ちる。
背中から落ち着かない。そわそわと心のむず痒さが表に出てきたか。
さいあくさいあくと繰り返しながら寝返りを打った藤馬は。
「……」
「……」
窓向こうにいる変人を見つけた。


