「不安、なんだよ」 石橋を叩いて渡るほどに、念には念を重ねて確証に絶対の答えが欲しかった。 渉が、大切だから―― 「なら一生、不安がってろよ」 唾でも吐き捨てるかのような口振りの藤馬に、五十鈴はまた同じことを聞きそうになったが。 「一生不安がれ、“ガキと一緒にな”」 その言葉の意味することを知り、二の句を変えた。 「お前のおかげだ、藤馬」