「その前に、どうして私がここにいることがわかったのか教えてください」
原口は私の質問を無視して、震える声で尋ねてきた。
「この間、俺と別れたあと、何してた?」
……なるほど。
どうやら彼は私の悪行に勘づいているらしい。
そして、威圧的に出れば私が白状するとでも思っているのだろう。
だけど私を責める前に、私の質問に答えるのが先だ。
尾けてきたとは言いにくいのだろうけれど、そうはさせない。
ここで黙秘を許せば私が不利になる。
「質問に質問で返してごまかさないでください。どうしてここがわかったんですか? 私、すごく怖いんですけど」
大げさに一歩コンビニの方へと後退し、「変なことをしたら店員に頼んで警察を呼んでもらいますよ」と示唆すると、彼は狙い通りに怯む。
私が強気に出たのが意外だったのだろう。
世間は女の味方……いや、美女の味方だ。
こういう状況において、私は圧倒的に有利である。
面倒だし、このまま諦めて帰ってもらうしかない。
私は追い討ちをかけることにする。



