「いらっしゃいませー」
店員の明るい声に救われた気がした。
私は恐れる気持ちなどおくびにも出さず、すまし顔で雑誌コーナーまで歩いた。
窓からそれとなく外を見てみる。
駐車場や歩道など、見えるところに怪しい人影はない。
一度視線を外し、しばらく雑誌を物色するふりをしてからもう一度外を見てみる。
やはり怪しい人影は確認できなかった。
なんだ、やっぱり気のせいだった。
よかった。これで安心して帰れる。
窓から離れ、ドリンクコーナーへ。
お気に入りのオレンジ炭酸飲料を手に取り、レジで精算して店を出た。
安心して気を緩めていた私は、直後に現れた人物に鳥肌を立てた。



