あかりは引き続き楽しげに私へのインタビューを続ける。
「で、誰かとお泊まりしなかったの?」
「しなかったよ」
私の回答に、彼女はつまらなそうに唇を尖らせた。
「三人の中にスイートを取ってスタンバッてた男はいなかったの?」
あかりが遊んできたリッチな男性たちならそんなことをしてくれたかもしれないけれど、私のお相手はみんなエリートとはいえサラリーマン。
「そこまでしてくれる人がいたら考えたけど、これからどうする?って聞くだけで、私が帰るって言ったら普通に引き下がったよ」
それに、私が帰りたくないと言ったところで、どうせ自宅に連れ込むか、その辺のラブホテルにでも入るつもりだったのだろう。
いい歳して誕生日にラブホだなんて、学生じゃあるまいし。
この私とする気があるのなら、最低でも夜景の見えるラグジュアリーなホテルの上層階を手配してくれないと納得できない。
それなりに自己投資しているのだから、これくらいの高飛車は許されるはず。
それに、私がラブホで許すのは、新田主任だけだ。



