あらかじめ目星をつけていたイタリアンの店に入り、簡単に仕切られた個室に腰を落ち着けた。
私たちの会話は、大体男か仕事の愚痴だ。
面白かったことや気に入らないことは大体あかりと共有する。
今日は先日の誕生日デートについて、備(つぶさ)に報告をすることになっている。
「で、どうだったの? 三人の男とのデート」
「やりきった!って感じ。でもさすがに疲れちゃったよ」
三人も相手にするのは、さすがに今年だけでいいかなと思う。
「プレゼントは何をもらったの?」
「今着けてるネックレスとピアス」
原口と久本から頂いたものを見せる。
頂いたからには、大切に使わせていただく。
「やっぱ無難にアクセサリーか。でも、ふたつだけ? 三人と会ったんでしょ?」
「用意はしてくれてたみたいなんだけど、付き合わないって言ったらくれなかった」
「うわ、ケチだねー」
「そういうポリシーがあるみたい。私は別にプレゼント目的じゃないから、どうだっていいんだけどね」



