午後7時、新宿。
予定より遅れて到着した私は、唯一の女友達、樋川(ひかわ)あかりとの待ち合わせ場所へと急いだ。
「ごめんね、あかり。時間遅らせてもらって」
「全然いいよ。おかげで欲しかった服がゲットできたし」
あかりはご満悦な顔でファッションブランドの紙袋を見せてきた。
私はカフェの座席もなかなか空かない新宿で無駄に待たせなくてよかったと、胸を撫で下ろす。
あかりは私を理解してくれる、貴重な友人だ。
唯一無二の大親友と言っていいだろう。
本音で話ができる、この世界でただ一人の人物である。
あかりは私をわかってくれるから、嘘で塗り固める必要がない。
そしてあかりも私と同じくらい……いや、私以上に美しくて腹黒い。
彼女にとっても、私が貴重な女友達であることは間違いない。



