今、私には新たな好奇心が芽生えている。
比較対象を得たことで、他の男たちにも興味が湧いてきたのだ。
“お前みたいな女いらねーし!”とのたまったあの男、ストーカーの原口、誕生日以来一度しか会っていない久本、舟木と付き合うことになって関係を切ったメンズたち。
そして、私を好きだともブスだとも言った山村。
彼らはどんな風に私を抱くのだろう。
こんなことを考えていると自分がとてもふしだらな女のようだけれど、新田主任に操を立てていたことを思うと、彼らとの進展を拒んだことで損をしたような気がするのだ。
普通に誠実な恋愛をしてみたい。
燃えるように恋をして、残り火を守るように愛し合ってみたい。
いつか家庭を持ちたいとまでは思わないが、もし普通で誠実な恋愛が私にとって幸福なものであったら、あかりのように、結婚しようという気になるかもしれない。
新田主任とは作戦会議をするつもりだったけれど、結局私が一方的に言動を指図するだけだった。
「話がまとまったところで、本当の仕事の話をしましょう」
「ああ」
そしてこの日を最後に、新田洋輔と会うことは二度となかった。



