ぐ、と言葉が喉元で詰まり、同時に胸がズンと痛む。
「もう何度も言ってるけど、俺だってあんたのこと好きなんだ」
急激に何かが冷めて行く感じがした。
好きだなんて、本当は思ってないくせに。
『だってつる子、ブスじゃん』
この言葉が頭から消えてくれない。
ブスだって思ってたんでしょう?
この顔も整形だってわかってるでしょう?
性格も嘘つきだって知っているじゃない。
今なんて、私のことを利用としているじゃない。
「好きだなんて、この状況で誰が信じられるの」
山村は「じゃあ」と置いて告げる。
「あんたは俺のこと、どう思ってんの?」
縋るような目に胸が揺さぶられる。
「どうって……」
再会したときはすごく嫌だったけど、今はそれほど嫌いじゃない。
仕事ができることも知っている。
優しい性格であることも知っている。
でも、優しい人間が信用に足るとは限らない。
現に今彼は、私を利用しようとしているのだから。



