何かに胸を殴られたような衝撃が走った。
嫌いという言葉がエコーをかけられたようにリピートする。
悲しい気持ちに怒りの感情が混ざって泣きそうだ。
「嫌いって……どうして?」
悪印象を与えるようなことは何もなかったのに。
舟木は心底面倒臭そうに口を開く。
「真咲の友達だし、あんまり悪く言いたくないんだけどさ。俺、男を立てられない女、ダメなんだよね」
男を立てられない女?
「どういう意味?」
「偉そうっていうか、高飛車っていうか。男に対して“私が結婚してあげるのよ”って感じじゃん? 妻になろうとする女なんだし、もっと男の面子を大事にすればいいのに、全部自分が前に出るんだもん。男は男でナヨナヨしてるし、さすがにイライラしてた」
あまりに辛辣な言葉に唖然とした。
確かにあかりは拓馬くんを立てるという感じではないし、どちらかと言えば逆だけれど、あれが二人にとって心地いい関係のはずだ。
舟木はあの二人に愛や絆を感じなかったのだろうか。
「あいつらたぶん離婚するよ。女の方が浮気しそう。それに……」



