心の中がじんわりと温かくなる。
あかりは恥ずかしがって悪ぶっているから素直に言わないけれど、本当は拓馬くんのことが大好きで、大切で、結婚も嬉しい。
私としては長い間友達以上の関係だった話をもっと聞きたいところだけど、それは今度あかりと二人の時に追求しようと決めた。
「いいなぁ……」
そんなふうに思える相手がいて。
私にはあかりにとっての拓馬くんのような、深い絆を感じる相手はいないけれど、一生に一度くらい心から人を愛してみたい。
……なんて、柄にもなく思ってしまった。
「拓馬くん」
「はいっ」
あかりの唯一の女友達にして大親友である私の言葉を、よーく聞きなさい。
「あかりのこと、いつも一番に考えてあげてね」
あかりはすごく図々しく見えるし実際そうなんだけれど、大事なときほど優柔不断だ。
見栄っ張りで弱味を見せたがらないから、辛いときほど平気な振りをする癖もある。
この程度のことは承知していると思うけれど。
「うん。今までもずっとそうだったけど、これらもずっとそうするよ」



