例えるなら気の強いしっかり者の姉と、頼りないけれど優しい弟。
拓馬くんはあかりが大好きだという感情が全面に出ているし、あかりもそんな彼を放っておけない。
彼はどんなプロポーズをしたのだろう。
想像すると胸がキュンとする。
あかりが結婚をやめると言った時は泣きついたそうだが、その様子も容易に想像できる。
「ねえ、直くん」
「ん?」
「あかりと拓馬くん、お似合いだね」
私がそう言うと、舟木は無表情で「そう?」と首を傾げた。
どうしたのだろう。
なんだか機嫌が悪いみたいだ。
何か気に障るようなことでもあったのだろうか。
あまり雰囲気を壊したくなくて、私は舟木の分まで余計に笑顔を作る。



