翌日、土曜日。
舟木との待ち合わせは外苑前駅3番出口。
先に店で待つあかりたちのもとへ、私たちは二人で向かうことになっている。
「真咲の友達かぁ。美人そう」
「美人だよ。でも彼氏と一緒だし、狙っても無駄だからね」
「狙わねーよ。俺には真咲がいるし」
「ふふ、ありがと」
目的のレストランがあるビルまでは、道を渡ってすぐだ。
日差しから逃げるように早足でビルに入り、レストランのある地下へと下る。
「俺、彼女の友達に会うとか初めてだから、ちょっと緊張する」
「私も初めてだよ」
誰かとちゃんと付き合うことすら初めてなのだから、当然なのだけれど。
店に到着。
思ったよりゴージャスなレストランで、私と舟木は少しだけ萎縮した。
さすがはあかりチョイスのお店だ。
「いらっしゃいませ。お二人様ですか?」
対応してくれたスタッフの恭しさに、また少し萎縮する。
「待ち合わせです。樋川の名前で予約されていると思うんですけど」
「樋川さまのお連れ様ですね。お待ちしておりました。こちらへどうぞ」
ふかふかの絨毯が敷かれた床を踏みしめ、店の中へ。
地下にあるこの店のホールは、エントランスやレセプション以上に荘厳だ。



