舟木とイチャイチャしながらコーヒーを飲み干し、先に風呂を頂いた。
パジャマ代わりにTシャツと短パンを借りたのだけど、こうして彼の服を着ていると、自分が彼の彼女であることを実感する。
舟木は長身だから、Tシャツだけでお尻がすっぽり隠れてしまう。
小柄な女ならワンピースほどの長さになりそうだ。
これがいわゆる彼シャツとはこういうことか。
なるほどむず痒い気持ちである。
舟木と風呂を交代し、リビングで肌を整える。
基礎化粧品は旅行用のミニボトルを持参した。
メイクを落とした肌を見られるのだから手抜きはできない。
念入りに化粧水を叩き込む。
肌の手入れを終えた頃、早くも舟木が風呂を出た。
「早かったね」と言った私の声に照れが混じった。
だって、なんだかいよいよという感じがする。
「そう? いつもこんなだよ」
「そっか。私、髪乾かしてくるね」
立ち上がり洗面所へと向かう私を、舟木の腕が柔らかく私を包んだ。
「ごめん。気が利かなかった」
「え?」
「うちにはドライヤーがないんだ。今日買えばよかったな」
彼はそう言って、肩に掛けていたバスタオルで私の髪の水気を拭う。
「じゃあ、自然に乾くまで寝られないね」
私の髪はまだしっとり湿っている。
「……いや。そんなに待てない」



