自分が何よりも大切で、与えられることが喜び。
金持ちの男が好きで、そんな彼らと都合のいい関係のために自分を磨き、己の欲を満たすために自らの美をひけらかす。
すべての女を敵に回すことを覚悟して、自分に正直に男に媚びる。
その潔い邪道ぶりは痛快だ。
与えられることに慣れておらず、優越感だけで満足してしまう私には到底真似できない。
私は友として……いや、女として、あかりを心底尊敬している。
私ももう少し心が強ければ、山村をうまく騙せる悪女になれたかもしれない。
彼女が結婚すると言い出したときは血迷ったかと思った。
けれど、私とは違って一般的に「女の幸せ」と表現されるものを求めているのであれば、間違った選択ではないと納得した。
婚約者である幼馴染みは、どんな男なのだろう。
あかりを指輪一個でほだしてしまうほど、素敵な人に違いない。



