山村と遭遇したコンビニでおやつと酒を買い込んで、私の部屋へと帰宅した。
クローゼットから(今のところ)あかり専用のマットレスと掛け布団を取り出し、ベッド横のスペースに広げ、寝床を確保。
順番にシャワーを浴びて、お互い念入りにスキンケアを施したところで乾杯した。
「で? 何があったの?」
単刀直入に尋ねると、あかりは笑顔で答える。
「結婚したら、こうして真咲の家でお泊まりする機会も減るでしょ? だから今のうちにって思って」
何となくだけど、あかりは結婚しても家庭に縛られず、奔放に過ごす気だと思っていた。
しかし今の物言いだと、夫に気を使って生きるつもりがあるようだ。
でも、あかりがそれを望んでいるようには思えない。
だって笑顔に寂しさが滲んでいる。
「だったら、結婚までしょっちゅう来ればいいよ」
私がそう返すと、あかりは「ありがと」言ってすぐに深く息を吐いた。
「機会が減るから来た……というのは、建前でね」
「建前?」
「本当は、結婚をやめるか迷ってるから真咲に相談しに来たの」



